4-6歳児

就学へのスムーズな移行を可能にする

4-6歳児のためのトレーニング

ワーキングメモリとは

ワーキングメモリは人間の脳の重要な部分で、人の名前を思い出すこことから、車の運転まで全てのことに使われます。この欠くことの出来ない認知機能について我々が知る事実は以下の通りです。

    • ワーキングメモリは重要な認知機能であたまに情報を短い時間(典型的には数秒間)保持することを可能にします。

    • ワーキングメモリは子どもの時代、成人期に発達し、30歳で最大容量に達します。

    • ワーキングメモリは歳をとるとだんだんに減少します。

    • ワーキングメモリの容量は個人間で異なります。

    • 個人間の一般知性(知能、IQ)の違い(分散)の約50%はワーキングメモリ容量の違いで説明できます。

    • 注意にむずかしさのある子どもはしばしばワーキングメモリに課題があります。

    • ワーキングメモリは学業の成功と結びつけられて来ました。

    • ワーキングメモリは可塑的です。筋肉のように、運動(トレーニングで適切な負荷をかける)で改善できます。

背景

「ワー キングメモリ」という言葉は数十年存在してきました。初期の概念化は、アメリカの心理学者ウィリアムジェームスが容量の限られている”一次”記憶と、長 期記憶の区別を提唱した19世紀に遡ります。アランバデレー(Baddeley)博士がのちにワーキングメモリを、視覚および聴覚的情報を補足し、注意 を振り向け、プロセスを調整するという、複数の側面からなる機能として定義しました。このモデルは、いまでも広く受け入れられており、徹底的な研究をうけ て、ワーキングメモリは決定的に注意のコントロールと結びつけられると修正されてきました。

ワーキングメモリーの成長はおもに4歳から始まります。

脳の発達は部位ごとに異なります。大脳の中でも、感覚や運動と結びついた部分は比較的早く成長します。ワーキングメモリの発達は遅く始まり、30歳まで続きます。

初 期の国語・算数の学業成績とワーキングメモリの相関は非常に高く(Gathercole & Pickering, 2003)、学齢に達するまでのワーキングメモリの発達は重要です。ヨーク大学心理学部長のGathercoleは2007年度の英国心理学会会長賞講演(リンク) で、教室におけるワーキングメモリと題する講演を行い、ワーキングメモリの課題が教室の日常においては記憶というより、注意の問題として現れ、それは 取り組むべき課題を処理するための情報量が過剰となり、遂行中の精神活動をガイドする情報をあたまに保持出来なくなるため、と説明しています。カロリンス カ大学の研究では、算数と読解の標準テスト(それぞれBNSTとPIRLS)において、ワーキングメモリートレーニングにより、2−3年間の成長に相当す る向上を測定(Dahlin, Myrberg, Klingberg (submitted))しています。

また、一般知性(知能、 IQ)の個人差の50%はワーキングメモリの違いで説明できると報告(Conway, A.R. Trends in Cognitive Sciences, 7: 2003)されており、クリングバーグのワーキングメモリトレーニングの研究でも、ワーキングメモリトレーニングの結果、平均して約20%のワーキン グメモリーの改善と、約8%の問題解決能力(Problem Solving、流動性知性)の改善を報告(Klingberg et.al, JAACAP 2005)しています。

ワーキングメモリと学力

エビデンス(科学的事実)に基づくトレーニングメソッドと効果

ワーキングメモリは強化出来る。

動物においても人間においてもワーキングメモリは何十年も研究されてきました。それにもかかわらず、ス ウェーデンの脳科学者トーケル・クリングバーグ博士が、ワーキングメモリは脳の可塑的(変わることが出来る)な機能で、集中的なトレーニングで強化可能であることを証明したのはほ んの最近です。 スタンフォード大学とストックホルムのカロリンスカ大学で行われたクリングバーグの画期的な研究は、ワーキングメモリは一生にわたって固定的な個人の属 性という長く抱かれてきた信念を拭い去ることにより、注意障害の改善に新たな光を放ちました。

トレーニングメソッド

    • 4−6歳児を対象

    • 一日30分のトレーニング

    • 40日間(典型的には、1週間5日、5週間~)

    • コンピュータソフトによる、自動的にワーキングメモリへの負荷が適応するトレーニング

効果に関するエビデンス(科学的事実)

カロリンスカ大学のThorellとBergmanは、未就学児童においても成人や子どものようにワーキングメモリートレーニングによって、ワーキングメモ リが改善し、さらに反応抑制など他の認知機能や、継続的な注意(集中力)など行動面で改善するかどうか明らかにしました。また、同時にワーキングメモ リートレーニングだけでなく、反応抑制タスクによるトレーニング、市販ゲームソフトによるトレーニングのグループも同じ条件でトレーニングを行い、結果を 比較しました。

結果(CNS認知神経科学会2008年発表、および論文) は、市販ゲームを含めた全てのトレーニングについて、トレーニングで行ったタスクそのものについては向上が見られました。ワーキングメモリートレーニング については、トレーニングで実施したのとは別の測定方法でも視空間、言語のワーキングメモリー、継続的な注意(集中力)について有意な向上が見られました が、反応抑制や市販ゲームソフトでは、トレーニングで実施したタスクそのもの以外では向上が見られませんでした。 このことは、

    • ワーキングメモリトレーニングによって、未就学児についてもワーキングメモリを伸ばす効果を確認しました。(右のグラフはトレーニング期間中のワーキングメモリの伸び)

    • 脳はトレーニングにより適応して変化しますが、 それが重要な認知機能の改善になっているのか、また集中力などの行動面などに転移(汎化、効果が広がること)するかどうかも明らかになったことがあります。ワーキングメモリトレーニ ングについては転移効果が認められましたが、その他のトレーニングについては認められず、トレーニング方法およびターゲットとする認知機能によることがわ かりました。

科学的事実(エビデンス)としてトレーニング効果、特に知能などの重要な認知機能や、行動面の改善を解明するには、こうした研究を積み重ねて いく必要があり、トレーニングと直接的な認知機能への効果、さらに関連する認知機能や行動面などへの転移の関係をひとつひとつ明確にしていくしかありませ ん。

本トレーニングプログラムは、空間ワーキングメモリのトレーニングを中心にしています。上記等の研究や臨床データで、空間ワーキングメモリだけでなく、言語のワーキングメモリ、実効機能(Executive Function)の向上が期待でき、注意や継続的注意の改善も期待出来ることが明らかになっています。

新しいトレーニングアプリ”ベクトル”では数学のための能力のトレーニングも含まれています。数直線による数の認知を使ったトレーニングによって、お子様が独力で小学校低学年の算数を学んでいきます。進捗には個人差があります。ワーキングメモリとあわせて、算数・数学のために大切な数学のための認知レベルのトレーニングを提供します。

ご購入・お問い合わせはこちらから。

4−6歳の年頃は、保護者との関係への依存が大きいため、保護者の方には30分ですが、トレーニングのあいだそばにいていただく必要があります。

トレーニングを修了まで伴走するコグメド・コーチによるコーチングが小学生以上と同様に保護者の方とお子様をサポートします。保護者の方のために、スタートアップセッションにおいて資料をつかってトレーニングサポート方法をわかりやすくご説明します。

トレーニング・プログラム(1名、40セッション)

コグメドの経験豊富なコーチによるコーチング

  • 初期インタビュー+スタートアップセッション

  • 毎週のコーチ・コール

  • ラップアップセッション

  • ファイナルレポート

  • 半年後のフォローアップセッション

スターターキット

      • ベクトル アプリ

      • ワークブック、ごほうびチャート・シール

      • 事前・事後評価

      • マニュアル

技術サポート

価格 89,800円(消費税込)

トレーニングはお子さまについての質問表にご記入いただくところから準備のはじまりです。こちらから質問表をリクエストください。

ワーキングメモリー(会社概要へ

重要なお知らせ: コグメドワーキングメモリトレーニングは医療機関の相談・診察や、医師により処方されるかもしれない薬物治療の代わりとなることを意図されたものではあ りません。コグメドワーキングメモリトレーニングに関する科学研究は強い改善効果を証明しています。それでも、個々のケースや、特定のユーザにおける効 果と結果は決して保証できず、結果は様々であるかもしれません。

(英語原文)

Important notice: Cogmed Working Memory Training is not intended to be a substitute for a health care provider's consultation or a substitute for medication that a doctor may have prescribed. Scientific research with respect to Cogmed Working Memory Training has evidenced strong improvement effects. Even so, the effects or results in individual cases and for a specific user can never be guaranteed and results may vary.

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